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合格者の行動から学ぶべきこと

 合格者の性格はさまざまですが、行動はかなり似ている部分があります。それは、アスリートのように量をこなしていることです。そして、感情に振り回されないでひたむきに学習しています。学習習慣があり、あまり勉強が苦にならない。計画性があり、目標も明確です。我々は彼らに学び、「できる人」になるべきだと思います。まだ社会にでるまでは、楽しく過ごしたいという気持ちも理解できますが、大人になった人間から見れば、「ある程度勉強しておかないと人生はかなり早期に決着がついてしまう可能性が高い」と、若者にご忠告申し上げたいのです。それを聞くと、「冴えない人生を送っている大人の愚痴」とか「マウントとりたがり老害の単なる説教」にしか聞こえないかもしれないのですが。あえて言いますと、「若いうちに学ぶべき」であり「若いうちに打ち込めるものを見つけるべき」です。部活が将来必要なら一所懸命やるべき。でも、部活を理由に勉強しないのなら部活はやめるべき。部活でしか学べないことがチームワークだというのなら、それは社会に出ても十分学ぶことができるといいたいです。

とにかく量をこなす

 長時間机に向かっていても疲れないために体力が必要であるのは間違いありません。そして、それを才能と言ってしまえばある意味それも一つの才能であると言えなくもないですが、大抵、その我慢強さは鍛えて伸ばせるものであると思います。我慢強さは必要です。有名な心理学の実験で「マシュマロテスト」というのがありますが、慣れるまでひたすら我慢することです。もし、結果に結びつかなくても、「我慢強さ」は将来大きな財産になるからです。物事がうまくいくためには継続していかなければならないからです。結果を出すためには、続けていくことです。いつまで続ければいいかというと、結果を出すまでです。できる人は、「これとこれ、どっちをやりますか?」と聞くと「両方やります」と言いますね。貪欲です。とにかく時間を作って確実にやってくる。頭が下がります。自分には時間がないし、彼らはきっと頭がいいからそんなにできるんだと思われるかもしれませんが、私が見た限り理解力などにできる人とそうでない人の差はそんなに大きな開きがないのですが、学習量の差はそれにかけている時間に違いがあることに気づきました。強いて言えば体力に若干の差があるのかもしれませんが。余程天才でもない限り、その差は埋められません。凡人は黙って勉強した方がいいです。

感情に振り回されない

 辛いことがあっても、切り替えて何かに打ち込めるというのは強みです。あの人は切り替えが早いと思う人が成果を出せます。そういう点で、「ちょっと鈍い人」ぐらいの方が動揺せずずっと同じ作業や学習に集中して取り組めます。彼らにも、彼らなりに動揺したり悲しんだりということがあるのかもしれませんが、何があっても集中力が高いです。一度、泣きはらした顔で授業に来ていた生徒さんがいらっしゃいましたが、何か辛いことがあった日でも一度机に向かえば集中できるメンタルの強さに驚きました。しかし、心配事があって眠れなかったという人もいます。そういいながら授業中に寝るのは辻褄が合わない。なぜだ。なぜ、寝るのだ。意味がわからない。夜に寝てください。

計画的かつ目標が明確

 将来の夢が特になくてもいいと思いますが、将来なりたい職業に資格が必要であったりなんらかのスキルが必要である場合、早く決めておかなければつけない職業もあります。できる人は早い段階で「やりたい仕事」を決めていることが多く、その仕事につくまでにすべきことを逆算して計画的に学習を進めています。やりたい仕事のために行くべき大学を決め、行くべき大学に合格するために自分が今何をすべきかが明確なのです。

取れるテストで確実に満点を取る

 小テストを甘く見てはいけません。彼らは、小テストなどの範囲が決められているものは確実に満点を狙ってきます。単語テストなども、8割取ることを目標のようにしていると、大抵残りの2割覚えていないところが溜まっていきます。定期テストなどで問われるのは間違いやすいところなので、知らないところから出てしまうことが多いのではないでしょうか。入試本番で合格点の8割しか取れないということがないためにも、8割で満足する習慣をつけない方がいいと思います。

まとめ

 できる人は、勉強した人です。勉強ができなくても他のことに打ち込めるならそれをやればいいと思います。他のこととは「一日中やっても苦にならないこと」です。それを一日中やったらいいと思います。その道で一番になれる可能性が高いからです。プロ野球選手など、やっている人の人口に対して限られた人数しかプロになれない場合を除き、大抵の場合は一日中やって何十年も続けられたらプロになれます。10000時間の法則といわれますが、それぐらいで専門家になれるということなのです。勉強ができる人は、ずっとやり続けられることが勉強であって、それをやっているからできるのです。