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高校生の謎質問に答えてみる

 

 先日、生徒さんから「好きな接続詞を聞かれて答えられなかったんですよ」という謎のぼやきを聞いてしまいました。彼女の友達間では「好きな前置詞」など、好きな品詞を尋ね合うのが流行っているらしい。そこで、前置詞はofと答えたらしいのですが、接続詞が答えられなかったのですって。何故好きな前置詞がofなのか、それもよくわかりませんが、withoutなどが人気だったらしく、of推しの彼女は少数派で、どうやらそれは彼女にとっては良かったようなんですけど(被らないのがいいということなんでしょうか、それともof+抽象名詞で形容詞になるんやでとかそういう知識を言い合っているんでしょうか)、接続詞が答えられなかったのがどうやら悔しかったようなのです。

 そこで、好きな接続詞を聞かれて「ああ、勉強してるじゃないか」と思われる返しを私なりに考えてみました。その質問自体、レアケースだと思うんですけど、要するに中学で学習する内容より、高校に入って学習した用法が絡んでいる方がいいのでしょう?  では、3つご紹介しましょう。

さりげなく「カンマフォー」と言ってみる

 中学英語にはほぼ出てこない「カンマの後のfor」は、理由を表します。前置詞としての扱いの多いforですが、接続詞として使われ、長文でひょっこり出てくる理由を表す, for(カンマフォー)。さりげなく言えればきっと素敵でしょう。そうなのかな。きっとそうなんだろうな。

次は、ちょっと厄介なas

 時、理由、様態、比例、比較の5つの意味で紛らわしい。長文中で使われていたら、どの意味で使われているか確認する必要がある要注意接続詞ですね。前置詞や副詞の意味もありますから、余計に紛らわしいです。理由を表すasは理由のsinceと同じように使いますが、becausesinceよりも、いろんな意味があって日本人にとって難しいです。そこをあえて、asと答えてどう使うかが説明できるようにしておくと、ちょっとカッコいいです。長文中に見かけたら、意味をその都度確認したい接続詞です。あ、ここ真面目に答えるべきなのかな。

仮定法が好きならproviding(provided), supposing

 えええ、これは分詞じゃなかったの?まだ、習ってないけど…とか、疑っているんだったら、辞書を調べてみてください。接続詞のところに載っていると思います。出どころは分詞ですけど、providing that …thatを伴ったり、伴わなかったりして使います。これを言ったら、少なくとも「答えられなかった」「ちょっと悔しかった」という思いはしなくていいと思います。

まとめ

 この質問に正解はないんでしょうけど、「好きな言葉は?」とか「好きな食べ物は?」の後に聞く質問だったら変人の集まりと言っていいでしょう。楽しい高校生活をお過ごしください。

 


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