今日はジビエの話をしよう
ジビエというのはご存知でしょうか。私はよく知らない。よく知らないのに書くのかぁい、と。まあまあ、私は料理人ではないのでそんなに詳しくはないのだけれど、今日は野生の動物を獲ってきて食べちゃったよという話です。今日はそういうゆるい感じでブログを進めたいと思っています。いつもいつも英語の話とか本の話ばかりというのもなんだし。それで、今日は私が外国で食べた野生の動物の話などをつらつらと書いてみようと思っています。
私はイギリスにしばらく訳あってホームステイしていたことがありまして、その間にいろんなものを食べました。そこで見聞きした面白い話や失敗談なんかも追々書いていこうかと思います。面白い話かどうかはわからないけど。
さて、まず最初にウサギを食べた話。ステイ先はイギリス東部のロウストフト。イギリスを右向きのゴジラに見立てると、ちょうどゴジラの膝小僧さんの先端がイースト・ポイント(最東端)で、その辺りがロウストフトのビーチです。最東端といっても、地味なポイントで、とくに何もないんですよ。記念碑とかなんとかがあるわけでもないです。ほどよく田舎で素敵な街です。
その辺りには野ウサギがたくさんいて、結構あちこちでぴょんぴょんやっていました。ちなみにウサギを英語でいうとラビットrabbit。みんな知ってると思うけど。でも、野ウサギって、ラビットって言わないんですよ。野ウサギはヘアhareといいます。髪はヘアhair。相続人はエアheir(hは黙字)。紛らわしいですね。そしてそれをうちのツレが銃でパンパン撃って料理してくれていました。味は、そんなに印象的ではなかったですし、一流料理店で食べたわけではないから、ちょっとこってりしたソースにどぶんって入れて食べて、あーちょっとカタいなあとか…そんなもんだったと記憶しています。ツレのお父さんなんかは野生のウサギは病気を持っているから食べないというし。まぁ、人体に影響はないしちゃんと調理するんだから大丈夫といわれたので、私はもりもり食べたんですけども。幸い私は、このブログを書いている時点でまだ生きております。
次に食べたのが、鹿(deer)。私が行ったときには解体され、冷凍された状態になっていました。聞けば家の近くの森をツレが運転中に暗い道ではねてしまったらしく、人をひいてしまったんじゃないかとびっくりして車を降りたら鹿がぐったりしていて、お母さんに言ったらたいそう悲しむだろうから裏庭でこっそり解体して冷凍庫に入れておいたんだという代物でした。ツレのお母さんは、ベジタリアンでしたけども、かなりいい塩梅に大きくお育ちになっていました。横に(笑)。それで、その冷凍子鹿は、いくら解体したとはいえすごく大きく、一人では食べきれないので実家のお父さん用と自宅用と実家のお隣さん用に分けて配ってまわったんですと。子鹿はイギリスといえどもめったに食べられない高級食材なのでお隣さんにも大好評。お隣は気のいいおっちゃんで、エノキを手に入れたと得意げに言うので、見せてもらったら「それシメジやん」と微妙に間違っていたのでした(笑)。さて、その子鹿の味ですが、その辺りの鹿はベリー類なんかを食べていると聞いていたので甘くていい香りの肉を想像していたところ、ちょっと複雑な味で、私の好みではなかったです。頭も味覚もシンプルな私にその美味しさは理解できませんでした。
さて、その他に食べたものはリス。スクイラル(squirrel)です。シマリスくんはチップマンク(chipmunk)といって英語では分けられていますが種類としては大きくは同じネズミの仲間で同じリスの種類です。われわれが食べたのはスクイラルの方です。ロウストフトのリスはもともと土着のものではなく、ペット用に持ち込まれた外来種が野生化したものらしいです。所謂、害獣で農家の人々には迷惑な生き物でしょうが、もともとペットとして持ち込まれているだけあって可愛い生き物でした。おいしくいただくことにしたわけですけど(←結局食べている)。お味は、この中ではダントツのおいしさ。カレーに入れてリス・カレーにしました。お肉がチキンみたいにさっぱりしていて、チキンよりも柔らかい。意外でしょ?
とまあ、本日は野生の生き物を食べてみたという話でした。よかったら動物を表す単語もいろいろ覚えてみてね。などと最後は若干英語講師らしいことをいってお茶を濁すのでした。おしまい。