英検準1級に一発合格するために

学校で受験勉強をしながら英検準1級に合格するには

 高校生は英語だけやっていく訳にはいかないので、時間が限られていると思います。しかし、時間がたっぷりあればだらけてしまい、かえって勉強しないものです。中学1年生ぐらいから学校で英語を学習し始めても、コツコツ学習して高校卒業までに準1級を取ることは可能です。そして、準1級は2級よりもより加点が高く、他に強い教科があれば、準1級でみなし満点を使うのもオススメです。英検の級に応じて加点されるところもありますから、そこで準1級が活きてくるということもあります。いずれにせよ、準1級はかなり使える方だと思っていいでしょう。

難易度が高く、センターや共通テストより難しい

 難しいには違いないのですが、それでも英検をおすすめする理由は、センターや共通テストより前から受験可能で、1発勝負ではないこと。確かに、マーク模試は何度か受けることができますが、模試は模試。本番ではありません。本番で自己ベストを叩き出す人も当然いますし、実際自己ベストで合格した人も知っています。逆に、最悪のコンディションで受ける人も多くいます。この時期は非常に寒く、毎年センターの時期は雪が降ることが多いです。風邪やインフルエンザが流行っている時期でもあります。だから、早めに英語だけでも合格しておいたら随分気が楽です。では、その具体的な方法を書いていきます。

英検は3級、準2級、2級と段階的に受験した方がいい

 個人的には、受けておいた方がよさそうだと思います。しかし、自信があれば、特に受ける必要はありません。ただし、慣れもありますし、段階的に難しくなっているので一歩一歩ステップアップしていくという意味で、3級ぐらいから受験すると心理的に負担が少ないのではないかと思います。目安としては、高校1年のどこかで2級が取れていることが望ましいです。結局、2級と準1級の差は暗記する単語の量ぐらいなのですが、その差を埋めるには、かなり集中的に準1級単語を覚えておく時間が必要になります。当然、学校や塾で、通常学習するものを理解しながら単語も覚えなければなりません。覚えなければならない単語が3級から2級までの比ではないため、2級を取ってから単語を覚える時間が少しあった方がいいので1年の間に是非2級までは取るというのを目標にしましょう。

準1級は文法問題はないが、文法は日頃から学習しておいた方がいい

 最初の語彙問題の出来不出来で筆記の結果が変わってきますが、文法も怠ってしまっては長文が読めません。結局、センターや共通テストでかなりのハイスコアが取れるレベルでなければ点数は伸びません。1次のリーディング、ライティング、リスニングの試験は合格最低点がほぼ7割です。偏っていても大丈夫。8割強が2つあればもう1つは半分ぐらいでもなんとか合格できます。

テキストと学習の手順

 まずは、学校の文法とか模試の問題などをきちんと学習し、マーク模試だと8割ぐらい取れるようになっていることが求められます。まず、単語を

 ●でる準 パス単 英検準1級/旺文社  

 ●文で覚える単熟語/旺文社

を使ってひたすら覚えます。だいたい2/3ぐらい覚えていないと厳しいです。

 その後、単語が大体覚えられたら、

 ●過去問(全問題集)を解く。時間を計る→時間無制限で解く

 ●時間を計ってライティング(かならず先生またはネイティヴにチェックしてもらう)

 ●全問題集別売りのリスニングCDを聴く

という手順です。実際、それぐらいしか必要ないです。それをやるまでに、学校で学習しているテキストなどをきちんと理解するのが必要なのです。

 本当にこれだけ。ライティング用教材はジャパンタイムズから出ているライティング完全制覇という本がおすすめ。

 たったこれだけですが、大抵単語を覚えるという作業がどれだけきちんとできているかで結果は変わってきます。

 一番大事なのは、学習を継続すること。これが一番難しいです。

 

夏休みは洋書に挑戦してみよう

なるべく薄くて面白いものを!

 本日は、夏休みということもあって、洋書の児童書を読むことをおすすめしてみようと思います。

 まずは児童書の夏休みあるある。たいてい、洋書で夏休みネタの児童書といえば、内向的でひょろひょろした軟弱で臆病なのび太くんが主人公になっています。多くのパターンとして、男の子は気がのらないにもかかわらず、親に連れていかれるとか無理矢理キャンプとかに参加させられる流れになるのです。そして、事件は起こります。いえ、大した事件じゃないんですけども。そこで第一の殺人などは起きません。謎も解きません。プチ遭難レベルのちょっとした事件が起こってそれを少年は克服する、と。そして、その経験を通して少年は大人になっていく。めでたし、めでたし。そういうのは日本の夏休みの児童書ではあまりないような気がしますね。日本ののび太は夏休みも通常運転でしょうかね。

 速読速聴をする必要はまったくないと思いますし、辞書なしである程度読めるレベルのものを読むのがいいと思います。まずは、数時間で読めるような本から。何日にもまたがって読んでしまうと確実に挫折すると思います。すぐ読める本はもったいないと思われるかもしれませんが、数人で一冊ずつを貸し借りしたらいいですよ。それに、今は僕らのAmazonが1円から中古を販売しているじゃないですか(送料はかかりますが)。また、古本を探すもいいと思います。なるべく挫折のない薄くて易しい本を読み続けるのです。

 私のおすすめは、子供の頃よく読んでいたジャンルの児童書です。昔書店で見かけたoxford bookwormsは、学習者向けで易しい本ではあったのですけど、値段が高すぎます。しかも内容が絶妙な感じの面白くなさ(たまに面白いのもあります)。しかし、まったく子供向けの本を読むのも苦痛ですよね。読めたらヤングアダルトぐらいで。

 子供の頃好んで読んでいたジャンルというのは、「ああ、懐かしいなぁ」って思いながら読めると思います。フィクションが苦手なら、子供向けのサイエンスやヒストリー系の本をおすすめします。でも、ネイティヴ向けは表現が難しいです。ネイティヴ向けのジョークやダジャレが出てきたりして(それをrhyme「押韻」というのですけど)どこで笑っていいのかわからない状態に陥るかもしれません。この「韻を踏む」というのは、慣れないといけないです。ロアルドダールも、ハリーポッターも、詩のようなものが出てきますよね。韻を踏んでましたよね。あれです。

 まとまった休みに、無理せず少しずつ。女子生徒向けなら、ジャクリーン・ウィルソンの本なんかが、とても読みやすくて丁度いい長さだと思います。男の子向けは、やはりロアルド・ダールとかデヴィッド・ウォリアムスなんかがいいかなと思います。ちょっとだけ中高生には難しいです。このデヴィッド・ウォリアムスさんはイギリスの有名なコメディアンでもあるんですよ。日本でも有名なダレン・シャンも1巻が面白いしわかりやすいです。

 読書の夏!洋書の夏!

 

音読をした方がいいですか?

「音読」「シャドウイング」どっち?

 「音読をした方がいいですか?」「シャドウイングをした方がいいですか?」という質問を受けることがあります。

 その前に、「正しい発音を知っていますか?」「CDを聴いて確認していますか?」と尋ねてみます。大抵の場合、「単語を知らない」「発音がわからない」「CDを聞くのは面倒臭い」「そもそも発音記号が読めない」という答えが返ってきます。結局、意味がわからないのに発音だけ真似して繰り返すのは、何のための音読なのかわかりません。「なんとなく発音できるようになった」というところで終わってしまうかも知れません。

 聴いて繰り返して、フィーリングで覚えるという学習法は、時間が限られている生徒さんには時間がかかり過ぎて非効率で、お勧めできない学習法だと思います。

 まず、単語を覚える必要があります。しかし、矛盾するようですがある程度文法を知らないと、単語が頭に入ってこないので、まずは単語を覚えながら一通り中学文法がぱっと頭に浮かぶぐらいまで繰り返し学習します。

 これぐらいの基礎があれば、音読の効果が出てくるのではないでしょうか。使用教材は、内容のわかる文章がいいと思います。対訳になっていて、和訳と照らし合わせてみればすぐに理解できるものなどもいいと思いますし、英検の問題集や英検対策用の教材などもとても役に立ちます。CDも付いていますから、音が確認できます。

 では、「音読」と「シャドウイング」ではどちらがいいか。これは、意見が分かれるところですが、私は、「音読」からの方がいいのではないかと思います。「シャドウイング」は難しいのです。「シャドウイング」を、しかもスクリプトを見ないでやった方がいいという方もいらっしゃいますが、これができる人は、かなり限られます。まずNHKのニュースなり(「ぶっ壊す!」という方は、他局のニュースでもOK)で、日本語を聴いて日本語でシャドウイングを試してみてほしいと思います。案外難しいと感じるのではないでしょうか。それを英語でやるのは、もっと難しいですよね。

 まずは、スクリプトを見ながら、意味のわかるものをCDを聴きながらオーバーラッピングをしていく。そして見なくてもできるようになればシャドウイングに移るという方法がよいのではないかと思います。

 音読も大切ですが、最初は黙読からで構いません。毎日短いものを1つ読む習慣をつけることから始めてみてはいかがでしょう。単語を覚えるところからできていない人があまりにも多すぎる気がします。子供の頃に国語の教科書を音読していた頃、「読むのに必死すぎて内容がまったく入って来なかった」という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。まずは、黙読で精読して内容を理解することなしに、音読や速読みたいな「やってる気分になるだけ」の学習はお勧めしません。

 今は、CD付きのレベル別問題集が数種類でています。それらの中から1つのシリーズを段階的にやっていくのもいいですし、同レベルの違うシリーズのテキストを使っていくつかやっていくのもいいと思います。読んで解いて答え合せをして、内容を理解してからCDに合わせて音読をする。

 まずは、そこにたどり着くまでに単語や文法を学習して、リーディングを行うのが近道です。入試に必要な読解力をつけるためには、論理力も必要になります。国語力をつけると、あるいは国語力が高い人は長文を読むのに有利です。

 要約すると、はじめに基礎固め。次に、「音読」の順でいいのではないでしょうかね。

ブログ村に登録してみました。押していただけると励みになります。

↓  ↓  ↓  ↓