【My Accent】を試した結果

 

 アメリカン37%、ブリティッシュ63%となりました。これは、私にとって今までで一番ブリティッシュ度が高い結果となっております。My Accent  というサイトは、英語学習者なら大抵の人は知っている、AtsueigoのAtsuさんが紹介されていました。誰でも無料で試すことができるので何度かやってみました。私は、イギリスに行ったことはありますが、アメリカに行ったことがありません。しかし、現在日本に住んでいて、大抵の教材はアメリカ英語の発音とアクセントなので、こちらで聞いているのはアメリカ英語がほとんどです。アメリカン・アクセント80%ぐらいと認識されてしまったこともあったので、頑張ってちょっとフラットに喋ってみまして、今日はブリティッシュ・アクセント60%超えを果たしました。

もちろんアジア系の訛りはありますが…

 イギリス人に断言されましたので、アジア系の「一生消えないアクセントがある」と。だから、アジア系にほどよく訛っているとは思います。日本人の中では、それでもまあまあ訛りがきつくない方だと自負しているんですが。「ほんのちょっとよ」と慰めてもらったんですけど。そしたら「訛っている」と言った本人が「アメリカ人ほどじゃない」って。アメリカ人は訛っているという認識なのが、イギリス基準過ぎて笑えるんですけど。

 AtsueigoのAtsuさんの努力がすごすぎる。とても流暢ですし、ブリティッシュ・アクセントが90%超えだったんですよね。確か。とても、特徴を研究されているのか、アメリカ要素がほとんどないってことですよね。

 だって…

これは、イギリス人の結果です。

「やっぱりイギリス人だった」って。逆に、12%もアメリカン要素があったことに驚きました。私が聞いた限りでは、コックニー訛りみたいな独特なイギリス英語を話す人なんですけどね。

 

発音・アクセントを覚えよう

音・アクセントを軽視しない方がいい理由

 佐賀県では夏休み中に県下一斉模試があります。県下一斉模試は発音・アクセント問題があります。どうせ配点が低いから、面倒くさいからという理由でいつもなんとなく解いて、なんとなく間違ってしまっている人もいるのではないかと思います。しかし、一度覚えたら結構使えるし長く使える知識ですので、なるべく早期にマスターしておいた方がいいのです。その理由は、思いついただけでも3つあります。

 一つ目の理由は、音読するときに役に立つからです。前にも書いたのですけど、音読、音読という割に、音読に必要なスキルを身につける方法というのは意外に学校で習わないことなのではないかと思います。音を知らないのに読むというのもおかしな話ですよね。それに、リスニング力の向上にも役立ちます。

 二つ目の理由は、よく試験に出るからです。当然、出ない試験もあります。それでも1年間で一度も発音・アクセント問題が出されないということはないはずです。

 三つ目の理由は、長文で出た単語の読みがわかると意味がわかるということがあるかも知れないからです。

どうやって身につけるか

 単語を覚えるときに、一緒に覚えます。そして、試験の発音・アクセント問題で確認して覚えます。

 単語を覚えるときに覚えるにしても、発音記号が読めないという人は多いと思います。でも、記号自体はそんなにたくさんはありません。一度、時間をとって発音記号を覚えてしまうと発音記号を見ながら単語帳で繰り返し発音して覚えることができます。どうしても発音記号が覚えられない場合は、音源のある教材を使って音声を聴きながら単語と発音記号を見て覚えるのがいいと思います。

 さらに、そのインプットした単語を試験でアウトプットして、発音・アクセント問題に出やすいものを覚えておくのです。

 

こういうのも、あります。まとめて覚えるのもいいですよ!

↓↓↓↓


大学入試 関正生の英語の発音・アクセント プラチナルール
 

出やすいアクセント問題

 発音は、とりあえず読める人が多いのではないでしょうか。しかし、アクセントまでは考えて覚えていない、あるいは、間違って覚えてしまっているというケースが多いのではないでしょうか。なぜならば、日本語で説明するときに単語を正しいアクセントで発音すると、そこだけ英語っぽくなって浮いてしまうからなのか、カタカナ読みで説明している先生も多いと思います。でも、発音よりもアクセント問題の方が規則がわかりやすくて覚えやすいです。例えば、-ee, -oo型は、そのものの上にアクセントがあるという規則があります。guarantee, bambooなどがそうですね。そういう規則を覚えた後にいくつかある例外coffee, committeeなどの例外を覚えていきます。

 それから、試験を受けるうちに、よく出題されるものが何度も出てくることがあります。大抵、カタカナ語として日本語に定着してしまった英語が出たら、日本語になっているアクセントと違う場所にあるから出題されると考えます。カタカナ語のアクセントの場合、ほとんど伸ばす音、アルコール、エレベーター、パターンなど、伸ばすところにアクセントを置きます。英語ではその3つのすべてのアクセントが第一音節になりますので、ちょっと違和感があると思った人は意識して覚えていくといいですよ。言語学的にみれば、英語は第一音節にアクセントが行きがちらしく、あと数百年もすればアクセントが頭アクセントだらけになってアクセント問題が試験から消えるかもしれないらしいんですけど、数百年後にアクセント問題を解くことのない我々は残念ながら覚えていくほかないです。頑張ろう。

じゃ、いつ覚えるか

 今でしょ。←古いけど、いうてみました

 

イディオムと構文はどうやって学ぶ?

イディオムは英語がセンターのみならそこまでやる必要はない

 当然、イディオムも学習すべきです。しかし、単語もかなりあやしいならイディオムは捨ててもとりあえずセンターで大コケすることはないでしょう。特に、「スクランブル」や「ネクストステージ」等の問題集にはイディオムも入っています。1冊こなせば、特別に英熟語帳を買う必要はありません。難関大学を目指す生徒で、まだ時間的に余裕があるなら熟語帳を購入するのもいいかも知れません。しかし、熟語帳を買わなくても難関大学に合格した人はかなりいます。覚えなかったのではなく、手持ちの問題集に載っているものを覚えたらそれで十分だったということです。「ネクストステージ」等の問題集でどの程度収録されている語数が「熟語帳」と被っているのかを調べたことがないので、いずれ調べてみてみなさんにご報告しようと思います。「熟語帳」のレイアウトも好みがありますので、一番覚えられそうなものを手に取ってから購入してください。それから、熟語や慣用表現はでてきたときにその都度覚えるようにしたほうがいいです。何が熟語を覚えにくくしているかというと、「似た表現がたくさんある」ということが挙げられます。問題集形式になっていると似た表現の中から四択で選ぶものなどもあるので、チェックするには問題集で確認しながら覚えるのもいいと思います。例えば、

keep up with ~ 「~に遅れずについていく」

catch up with~ 「~に追いつく」

come up with~ 「~を思いつく」

put up with~  「~を我慢する」

はよく似ていますが、まず上の二つは離れて歩いている人の間隔を「キープしている」イメージと「キャッチして(捉えて)いる」イメージを頭の中に浮かべるといいと思います。間隔をキープできるということは遅れずについていっているイメージです。それから、前の人を捉えてしまったイメージは、追いついたイメージですね。「カムアップ」は何か名案が「浮かび上がってくる」イメージなので「思いつく」の意味です。「プットアップ」は、イメージしにくいですよね。そこで、オンラインの語源辞典https://www.etymonline.com のput の項目によると、ポケットにしまい込むというところから「感情をポケットにしまい込む」イメージで「我慢する」というイディオムになっているように書かれています。語源から覚えると忘れないですね。ただ腕力で覚えるのは難しく、忘れてしまいがちなので、工夫してイメージしながら覚えましょう。そうは言っても、なかなかそんな時間は取れないと思います。しかし、与えられた時間を有効に使ってなんとか覚えてくださいませ。覚えるプロセスは、この際どうでもいい。とにかく覚えた者勝ちです。←結局そうなる


スクランブル英文法・語法 4th Edition


Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服

構文のお勧めテキスト

 構文は、文法ですでに学んだよく使う表現の類をまとめたものなのですけど、これはよく使う表現でなおかつ読みにくいパターンのものです。よく、長文中で下線部和訳になっている難解な文章に含まれていたりします。短いものを集めた構文集を学校から配られたり、これも「ネクストステージ」のような問題集にまとめた項目がありますが、実践的に、和訳の訓練をするなら、「入門英文解釈の技術70」「基礎英文解釈の技術100」「英文解釈の技術100」「ポレポレ英文読解プロセス50」「英文読解の透視図」などがあります。昔からある「英文解釈教室」のシリーズもありますが、後発のものがとっつきやすいので、レベルにあったものをやってみてください。この中では「基礎英文解釈の技術100」と「ポレポレ」が標準より少しレベル高めで解きやすくお勧めです。構文の和訳は、精読の訓練になります。これらのテキストをきちんとやっておくと、記述に強くなるはずです。何がいいかって、これらをやると難解な和訳も楽しくなってくることです。難しすぎると感じたら、単語と文法をもう一度見直してレベルにあったものを解いていくといいですよ。おすすめです。


入門英文解釈の技術70 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)


基礎英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)


英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)


ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式


英文読解の透視図

高校英語を市販テキストで学習するには

1冊を使いこなせ!

市販テキストを使いこなせれば塾はいらない

塾に通っている人も、通っていない人もいらっしゃると思います。通っても通わなくてもきちんと学習すれば問題ないわけで、塾と家庭学習の差はほとんどありません。強いて言えば、塾用テキストは塾に通わなければ自由に買うことができないことぐらいでしょうか。しかし、最近、塾用テキストはどこからでも入手できるようになっていますから、ほぼ差はないと言っていいでしょう。では、市販テキストをどの順番で学習していくのかをみていきましょう。

何度も言うけど、まずは単語だ

「また言うか」などと言ってはいかんです。何度でもいいます。最初に単語を覚えるのです。お勧めの単語帳は、『ターゲット1900』『システム英単語』『leap』『鉄壁』などですが、その中で好きなものを選ぶというのがいいと思います。単語帳は是非手に取ってみてみることですね。この中のものより、もっと相性がいい単語帳があればそれを使うといいと思います。「使い込んだら結局どれでもいい」のです。

 その後、1冊終えたら、『鉄壁』は一冊でもいいという人もいますし、ちょっと使い方が違いますので、それは置いておいて、難関大学を受ける生徒さんはさらにもう一冊分野別単語帳の『リンガメタリカ』などをやっておかれるのをお勧めします。英検準1級を受験される場合は『パス単』を覚えるようにした方がいいです。「単語帳は2/3ぐらい覚えればいいでしょう」と言っている人をよく見かけますが、それは受験する大学の難易度にもよりますし、その人の読解力にもよります。国語力が高くて論理的思考ができる人ならある程度の未知語をカバーして読めると思います。ただ楽をしたいだけなら、一語でも多く覚えた方がいいと思いますよ。

単語を覚えるのと並行して学習する文法問題集

 当然、文法書は持っていることが前提なのですが、大抵学校で渡されますのでそれを使いましょう。インプットのないところにアウトプットはありません。時間の無駄。まずは、単元別にインプットをして、アウトプットしながら進みましょう。文法問題集は、

「スクランブル」

「パワーステージ」

「アップグレード」

「ヴィンテージ」

「全解説頻出英文法・語法問題1000」

「即戦ゼミ3(いわゆる英頻というやつですね)」

など、学校では2年生から使い始めるところが多いですが、1年生でも使っていきましょう。1冊あれば十分です。というより、あれこれ手を出してどれもやらないのが一番いけない。テキストのコレクターにならないで。それから、即戦ゼミは単元別ではないですし、レベルも高いので、学年が上がってから使った方がいいと思います。

長文問題集

 レベル別になっているもの、文構造がわかるもの、CDが付いているものがお勧めです。シリーズ別になっていて

「英語長文ハイパートレーニング」

「レベル別問題集英語長文」

「イチから鍛える英語長文」

「英語長文ポラリス」

「やっておきたい英語長文」これはCDがついていませんが良書

などがあります。他にも、ありますが代表的なものを挙げてみました。

 構文は、文法問題集の中に重要構文を集めた項目があるので、あまり難易度の高い和訳を二次試験で要求されなければ、あえて手を出さないという手もあります。明日は、構文とイディオムについてです。

 わかっているとは思うけど、ここに挙げているものを全部買うことはお勧めしません。まずは、単語帳を一冊と文法問題集を一冊、完璧になるまで何度も繰り返しましょう。しつこいようですが、単語を覚えましょう。

 

イケメンとフツメンの境目をセンター英語8割に設定してみる

 私のまったくの個人的意見です。センターでとりあえず8割取れる生徒は、どんな外見でもイケメンに見えてくるものです。8割取れると「合格が近づいた」と思うからかも知れません。センターマークの問題集を高3で始める人はだいたい夏休みあたりからではないでしょうか。もともと英語が得意な人たちはセンター対策をしないことが多いです。しかし、部活などであまり学習に本腰を入れてこなかった生徒にとって、意外に悩みのタネになっているのがセンター英語ではないでしょうか。まだ夏休みですし、時間はありますのでこれからでも間に合います。8割を超えると周りの評価も変わってきますし、合格可能性のある大学も増えます。私大のセンター利用や併用でも活かせます。なんといっても、カッコいいです。素敵です。自信を持っていいです。では、具体的な学習方法について書いていきます。

当たり前だけど単語を覚えること

 大問3から読解問題になります。読解問題が全体の約7割の点数を占めるのでまずすべきことは単語の暗記です。単語をほとんど知らない文章を無理矢理読もうとしても読めませんので時間はかかりますが最初に単語を覚えてから読解に取り組むのが大事です。単語を覚えずに読解問題をやると、読むたびに辞書を引かないといけないので非効率だからです。暗記が苦手でも繰り返し覚えるようにしていきます。繰り返しても覚えられない人は、繰り返した回数が概して少ないです。基礎が出来上がるまでは大問3から解いて大問1、2に戻ることをお勧めします。発音アクセントと文法問題は得意な人は頭から解いて行ってもいいと思いますが、時間をかければ解けるというレベルであれば、後まわしにすべきです。配点の高い大問6までまわらない可能性があるからです。

 英語が苦手という人はよく「何からやっていいかわからない」といいます。だから、単語の暗記をというのですが、「それは嫌」という答えが返ってきます。でも、それで合格できるほど、大学受験は甘くないです。

大問3の要約問題を最初にやっつける!最初は時間無制限で全部解く

 大問3の要約問題は、読解問題の基本なのでその問題が解けるようになるといいと思います。要約問題は、大問6とやることが同じだから。それができると大問6が解けます。大問6が解けるようになるともっと短くて易しい大問5も比較的簡単に解けるようになります。大問3の要約問題を最初は全問正解するつもりで意識して解きましょう。しかし、センター英語の問題は解きなれないと量が多くて圧倒されるかも知れませんが、黒本などを1冊解き終わる頃には慣れてきます。時間は無制限でいいのでなるべく1回分を最後まで解き切るのがいいと思います。少しずつ点数が上がると気分も上がるはずですから、頑張りましょう。

時間が足りるようになるまで、禁じ手の「塗り絵」戦略を…

 先ほど、時間が足りなくなるかも知れないので慣れるまでは大問3から解くと申し上げました。しかし、そうすると文法問題を解く時間が足りなくなる可能性が当然出てくるわけです。自分で練習問題を解く間は時間無制限で丁寧に解いて復習をすることが重要なのですが、模試で時間が足りなかった場合どうするかというと、大問3から解いて文法問題に割く時間が極端に少ないときは、四択問題はあらかじめ同じ番号を塗っておき、解きながら塗り替えていくようにします。こうすれば塗り残しはとりあえずなくなります。まったく時間がなくても確率的には4分の1で2問4点分ぐらいの正解にはなるはずです。そうやって、1点でも点を取っていくという姿勢は大事だと思います。もちろん、センター本番ではちゃんと解き切るように計画的に学習しないといけませんけど。最終的に苦戦するのは文法の中では、語句整序、読解の中では大問4という人が多いです。大問4は、出てくる単語が難しい場合が多いからだと思います。文法問題の中で配点の高い整序問題が苦手なら、河合の語句整序問題集が出ていますが基礎問題集と書いてあるわりに結構しんどい内容ですので、冬休みあたりに集中的にやってみるといいです。以上、英語が苦手な人向けのセンター対策の手順でした。

 

ペットボトルの水が意外に怪しい件『英検1級長文読解問題120』より

比較するとかなり高かったボトル入りのお水

 Chapter1-Dの問題です。…., and it costs anywhere from 250 to 10,000times the cost of tap water.とあります。今まであまり考えずに「とりあえず、炭酸水」と、水を飲んでいた私は水道水の250倍から1万倍もするお金を払って飲んでいたと思うともったいない気がします。佐賀市水道局の水は、基本料金が10立方メートル(10,000L)まで2,484円。つまり500mlで約0.25円となります。ということは、1本75円のペットボトルの水は水道水の300倍。自販機の1本120円の水だと480倍払うことになります。ボトルの代金は含みませんが、それでも高すぎます。そう考えると、普通の清涼飲料水なんかも原価は安いといいますから割高には違いありません。

ペットボトルの水の方がおいしいという誤解

 それでも、ペットボトルの水の方が美味しいから仕方ないと思ってしまっていましたが、じつはTaste tests reveal that the vast majority of us, even the most trained of us, can’t tell bottled from tap, and much bottled water is derived from municipal supplies in any case.と書いてあります。「訓練された人でも味の違いが見分けられないし、多くのボトルの水が水道水由来である」と。つまり、味の違いがわからないどころか、「出どころが一緒だった」ということですね。それを読むと、いやもういっそ水道水でいいや、となりますね。イギリスでペットボトルの水を買おうとしていて「イギリスでは水道水が飲めるよ。日本では飲めないの?」と聞かれたことがありました。確かにその通りですね。私も小さい頃は当たり前のように水道水を飲んでいました。学校で水筒のお茶がなくなったら水飲み場の水を飲むのが当たり前でしたし。今は、どうなんでしょう。

しかし、ボトルのお水の方がより衛生的な気がしませんか?

 根拠はないのですが、なんとなくボトル入りの水の方がより衛生的な気がするのです。もちろん、気のせいですけど。料理の水も水道水を使っていますし、米を研ぐにも水道水です。しかし、なぜでしょう飲み水になると水道水を冷やして飲む気にはなりません。残念ながら、ここにこうありました。”a quarter bottled water has significantly higher bacteria levels than tap water” ボトルの水の1/4は水道水よりも著しく高いバクテリアの水準であった、と。そうです。思い出しました。10年ほど前に、ある有名なペットボトルの水が「カビ混入」で回収になっていましたね。それで、余談ではありますが清涼飲料水も同じなのかと疑問に思ったので調べましたところ、リコールプラスというサイトにその他の回収情報がいろいろ載っていました。清涼飲料水のみならず、カビ混入は他にもありました。

 とはいえ「それでも私は炭酸水が飲みたい」という結論です。

 「大丈夫。死にはしない」

 

生徒のスカイプ英会話を通して気づいたこと

英語になると挨拶が出てこないという謎

 スカイプ英会話を塾で導入している私が、生徒さんを見ていて気になったことを今日は少し書いてみたいと思います。社会人として気になったのは、彼らは「ハロー」と話しかけられてすぐに挨拶をしないことです。これは、会話力の問題なのだろうか、と。それに気づいた私は、「挨拶をしてくださいね」「ハローって言われたら、ハローって言ってね」「先生の名前を挨拶のあとに呼んであげてね」と打ち合わせをしたにも関わらず、「ハロー」の後、挨拶をすぐには返さない。そして挨拶の声がまた小さい。これは、みんなに共通しています。

 慣れと言われれば慣れですが、習慣づけていった方がいいなぁと思いました。社会に出ると、扉が開いたら反射的に挨拶をしろと言う会社もありますし、とにかく挨拶をするのはどの会社も基本です。おそらく彼らも部活の先輩に対しては、気配を感じたら即座に挨拶をするという文化をお持ちなのではないかと思います。しかし、英会話になるととっさに挨拶がでてこない。言語が変わるとルールがリセットされているようです。まだ、塾もスカイプ英会話も始まったばかりなので、もうしばらく様子を見る必要がありますが。大きな声で挨拶を即答できるだけでも、中高生ならおそらく「かなり会話が上手い人」の印象になると思います。ひょっとして、日本語でも中高生は大きな声で挨拶しないんだろうか。その可能性もありますね。学校では、よく英語でプレゼンをする課題が出されているのは知っていますが、プレゼンを学ぶ前に外国人に挨拶をする度胸を学んだ方がいい。

間違ってもいいから即答することを学んだ方がいい。

そして、気遣いを学んだ方がいい。

「外国人に話しかけられて答えられなくて悔しかった」「恥ずかしかった」という話をよく耳にしますが、話しかける側も、ずっと黙っている日本人には、どう話しかけていいのかわからなくなってくるんじゃないかな。

 

『チャンクで英単語Basic』評ー学校で買わされる単語帳の代表格かも知れないので、小声で言ってみる批判

『チャンクで英単語』が問題なのではない。Basicでは、対応できないのでは?

 高校では大抵英単語帳を配られていますが、生徒さんが夏休みの課題に苦戦していたようだったので、ちょっと中を見ていき、やはり問題は単語だなぁと思ったので、単語帳について今日は書いていこうと思います。

 昨日気づいたのは、夏休みのワークブックが普段使っている単語帳のレベルと全然合っていないという点です。全国的に見て、クラウンの『チャンクで英単語』を使っている学校は多いと思いますし、悪い単語帳でもないと思います。しかし、高校1年生でBasicを使用するということに疑問を感じました。夏休みの課題をスムーズに読むには最初からstandardレベルや『ターゲット1400』『システム英単語ベーシック』あたりから始めるのが妥当なのではないかと。問題は、中学ではほとんどの学習を文法学習にあてられ単語はあまり覚えなくてもいいという風潮ですね。都会ではそうでもないのかも知れませんが、単語をあまり覚えなくても高校入試に対応できてしまうので、あまり単語を知らないまま急に『ターゲット』や『シス単』に移行すると難しすぎて挫折ということは考えられます。しかし、昨日のワークブックには『チャンクで英単語ベーシック』でカバーできない単語が多かったので、これはワークの選択ミスというより単語帳選択の誤りではないかと思いました。

 学習塾に通っている生徒さんは、レベルに応じて別の単語帳を持っていると思います。しかし、学校はすべての生徒さんに同じ単語帳を渡すことになりますので、不幸にもレベルが合わなかった生徒さんたちは独自に何らかの形でそれを埋めていく必要があるのです。夏休みのワークでそうなのだから、2年に上がったときに試験が急に難しくなったと感じるのは当たり前だと思います。単語の意味や解説が書いてある参考書のような作りになっていなければ、生徒はずっと辞書を引きながら問題を解くことになりますので、時間の無駄だと思います。これでは、インプットなしにアウトプットする作業のように見えてしまうからです。

 

 『チャンクで英単語』のいいところ、悪いところ

◇ よいところ

・ チャンク(かたまり)で単語を覚えるという発想がよい

・ とても見やすい

・ 枠外に、コラム(派生語や用法、構文など)が載っている

◇ 悪いところ

・『シス単』はベーシックと合わせても2冊なのに『チャンク』は3冊。

・ 単語をもっと深く知るなら『鉄壁』が詳しい。なんか中途半端。

・ そもそもこのレベルの単語を覚えていない生徒にチャンクで覚えさせるという無駄

 あくまでも、個人的な意見ですのでこれが使いやすい人はこれを使って是非学習して欲しいと思います。ちゃんと3冊やったらとても身につくと思います。しかし、大抵の場合、途中で英語の先生が代わったり、standard辺りまでは面倒を見てもらえるけど、「その後は自分でやってね」と放置されるのであれば、計画的に単語を覚えていかないと大学入試英語には対応できないと思います。ターゲットやシス単を使っている人でもその後『リンガメタリカ』や『アカデミック』などを覚える方がいらっしゃると思います。分野別単語帳までやれるならやった方がいいと思います。

『チャンクで英単語』の中途半端な印象

 何を上から偉そうにと思われるかも知れませんが、これは上から目線の意見ではなくどちらかというと下から目線ということで、冷静に考えて読んでくだされば幸いです。私は学習能力が低いので、これでは効率よく学べない自信があります。

 私が、中途半端だと思ったのは、チャンクなら『シス単』、単語をもっと詳しく解説したものは『鉄壁』があるので、それに比べればどうしても見劣りするということです。イディオムならイディオム集を使った方がいいのではないかと。大抵の場合、単語が覚えられない人はかたまりになって3語4語に増えた時点で覚える気が失せるのではないでしょうか。それに、どの単語帳でも見出し語の単語を使った例文はたいてい載っています。

 そして、全体的にごちゃごちゃしているので、『ターゲット』のように“ごりごり何周もまわして一気に単語のみを覚える”という作業に不向きです。左端に英単語が来ておらず、右のとじ部側に英単語が並んでいて、折って使うことができないのも折って使いたい人には使いづらいと思います。

 そんなわけで、批判めいたことを書いてしまいましたが、単語帳は好みがありますし、当然3冊くまなく覚えたら間違いなく単語力はつくはずです。ただ、学校で使われている教材よりも明らかに易しい単語しか載っていなければ学校指定プラスαのことをやる必要がありますので、Basicを高1でやるというのもどうかと思って小声でつぶやいてみました。

 私は、個人的に「英検準1級を高3までに取る」ということをお勧めしているので、被りが少ないと思う点で、ターゲット→パス単準1級の順に覚えていくのがいいのではないかと思っています。英検やTOEICを受験するなら“それ用”のテキストを使った方が効率的です。難関私大や、クセのある問題を出してくる大学を受験するのであれば単語帳はよく考えて選んだ方がいいですよ。

 

英検準1級の英作文

書き方はパターンが決まっている

 

 英検準1級の英作文は構成がパターン化されていて、同じように書いていくと文字数も時間もだいたいちょうどいいぐらいになります。トピックは教育、社会、環境、科学技術などから出題され、序論・本論・結論の3部構成で書いていきます。質問の内容は「◯◯は将来××になるか」「◯◯は××すべきか」のように、肯定的意見と否定的意見のどちらかを求められるパターンです。ですから、序論で自分は肯定的な意見をもっているのか、否定側意見なのかを述べます。次に、本論では2つ例を挙げて自分がなぜそう思うのか、具体的根拠を示します。そして、結論でまとめます。

 例えば、「携帯電話は学校で使用してはいけない」というトピックに対し、序論で「私は携帯電話は学校で使用すべきでないと思います」とか「使用は許されるべき」とかを最初に言います。「なぜなら、それは◯◯だからです」のように、抽象的な理由を述べ、次に「それには2つ理由があります」のような形で本論に続けます。抽象的な理由というのは、「携帯電話を学校で使用してもいい」という意見だとすると「携帯電話を学校で使用してはいけないというのは、◯◯で△△なので、もはや時代遅れな考え方だからです」のような答え方にすると次に続けやすいです。「◯◯」と「△△」というのを本論で「こういうところが時代遅れな考え方なのだ」ということを説明すればいいからですね。

 そして、本論で「第一に…」「第二に…」と具体的な理由を書いていきます。「第一に…」と理由を書いた後に、その具体例を挙げて「このことは、◯◯につながります」とかそれをすることによってこのようなメリットがあるからですよということを書きます。2文、3文書いて「第二に…」と、同じような具体例を挙げて結論に持っていきます。

 結論は、「上述のように…」「結論として…」のようにして締めくくればOK。このような構成で書くとちょうどいい量になります。

 文法的なミスをなくして、論理的に書くようにすれば大きく減点されることはないと思います。2級よりも文章が長くなっていますので、書き慣れていないとかなりミスが出やすいパートとなっていますので、決まり文句を覚えておくのは時間短縮になります。

 

 あくまでも、ここでは肯定、否定意見の優劣が求められるのではなく、論理的な説得力が求められていますから、どちらを選んだからよいということではありません。普段からシンプルに論理的に物事を説明できるように訓練しておくとよいと思います。言い換え表現をたくさん知っておくと書きやすいです。日頃使っている日本語を英語にそのまま訳すと、堅くて難しい表現になってあとが続かなくなるかも知れません。できるだけ易しい言葉に直して素速く書ける能力は必要です。そして、抽象から具体に文章を流していくのが重要です。

 

英検準1級に一発合格するために②

英検準1級、合格のカギは単語と英作文

 まずは単語をパス単を使って覚えるのが大事。最初にやるべきは単語暗記です。効率よく学ぶためには、やることを絞りましょう。

 おすすめは、定番の旺文社が出している「パス単」です。「パス単」以外に「文単」というのもあります。なぜそれらを使うかというと、英検を受けるなら英検用の単語帳(しかも級別に分かれている)を使った方が効率がいいからです。

 「文単」は読み物としても面白く、CD付きでリスニングやオーバーラッピング、シャドウイングにも使えます。しかし単語の網羅性から見て単語暗記を目的とするなら「パス単」を使った方が効率的だと思います。

 単語帳には好みがあるので、こういった長文型の単語帳「速読英単語」のようなもので単語を暗記するのが絶対にいいとやたら勧めてくる先生方もいらっしゃると思います。しかし、私はこの長文型単語帳はかなり「人を選ぶ」と思っています。特に、単語を覚えるのが苦手、暗記が苦手、続けられないという人にはお勧めしません。スポーツのように繰り返して反射的に出すという訓練には向かないからです。結局、だらだら読んでしまい、中途半端にやって時間を無駄にする可能性があります。しかし、準1級を受けるレベルの人は単語が覚えられない、英語の学習が苦痛という人がほとんどいないと思いますので、好みで選ばれればOKです。

 「パス単」は、読解に自信があれば2/3ぐらい覚えていると合格点には達すると思います。しかし、1/3以下ぐらいの単語レベルで受けると筆記で足を引っ張る可能性が高いです。初めは、単語のベースを固めて英作文なりリスニングに入った方がいいと思います。

 実際、私は準1級の単語ならほとんど覚えた状態で受験したのですけど、同じ時期に受験した生徒さんの話では2/3ぐらい覚えて受験していたようでした。それでも筆記は8割以上取れたと言っていましたので目安にはなると思います。

 イディオムはあえて覚えず捨てました。イディオムは日頃覚えている程度で十分です。イディオムは問題数に対し、覚える量が多いため、ここでイディオムをちまちま覚えるよりはもっと点数が稼げるところできちんと取ることが重要だと思います。とはいえ、イディオムも間違えることなく、語彙問題はパーフェクトでしたよ。まあ、ラッキーだったとも言えますが。リスニングを甘くみていたので、ヒヤッとしましたけど。

 単語をある程度覚えたら、かなり長文の方は読めるようになるのではないかと思います。そこで、合否を分けるのは英作文になると思います。学校にもよりますが、ライティングを日頃から学習する機会があまりなければ対策をしておく必要があります。昨日、ジャパンタイムズの『完全制覇』をお勧めしていたのは、独学である程度英作文の構成からよく使う表現を学習することが可能だからです。このテキストは、最後の章に実践問題が載っていて、実際に自分が書いてみて模範解答と照らし合わせることで少なくともどれぐらいの量をどのような構成で書いていくか、どのようにつないでいくかなどが解ります。肯定的意見と否定的意見の両方がありますから、自分は肯定的意見しか浮かばなかったという人でも否定的意見を読んでみると違った切り口や発想を学ぶことができます。

 では、英作文の構成はどのようにすればいいのか、明日詳しく書いていきたいと思います。ほんじゃ、今日はこの辺で。