今日は、How are you?の返しについてです。英語で挨拶をするときにたいてい聞かれるのがこのHow are you?という表現ですが、その返しにI’m fine, thank you.なんて、ネイティヴは答えない、表現が古いという、誰が言い出したのかわからない噂が流れているようですが、実際、どうなんでしょうか。
実際、ネイティヴに聞いたところ、「おかしくない」ということです。しかし、彼がHow are you?と聞かれて、I’m fine, thank you.と答えていたかというと、そうでもなかったです。
確かに、How are you?と、毎回聞かれるんですよね。日本人は聞きませんもんね。日本人の感覚としては、「元気じゃなかったらそもそも人と会ったりしないでしょう」と思うもので、そんなに毎回会って元気かどうか聞いたりしないものですよね。ときどき、片言の日本語で「オゲンキデスカ?」と聞かれると、「手紙の書き出しみたいだな」と思ってしまうものです。しかし、厳密に言えば、How are you?は、「お元気ですか?」ではなく、あくまでも「あなたはどんな具合なのか」を聞いていることなので、病院で具合が悪いときにもお医者さまに聞かれます。反射的に「ア、アイム、ファイン、サンキュー…」なんて答えるところではなく、症状を答えるところです。
授業中スカイプで外国人の先生と英会話をしていて、生徒さんがやはりHow are you today?と聞かれているので、毎回教科書通りにI’m fine, thank you.と答えるというのがなんとなく気になったので、それ以外の表現を少し取り上げてみたいと思います。
元気だと答える場合
I couldn’t be better. (これ以上よいということはありえない。つまり、絶好調という表現です)
Fine./ Good./ Great./ (いいですよの定番。安定の使いやすさ)
I am pretty good. (かなりいいですよ)
I am okay.( Okayというのは、まあまあぐらいです。とてもいいという時の表現ではないです)
Just ticking along. (いつもと変わらないよ。ニュアンスとしては、時計が刻んでいる感覚なので、いつも通りというニュアンスで使っている人もいますし、時を刻みながら少しずつ進んでいるという意味で使っている人もいるようです)
Not so bad.(そんなに悪くないですよ。そのまんまの表現ですね)
ネガティヴな答え方
一般的に、このHow are you?は挨拶なので、余程仲がいいという間柄でない限り、正直に「頭が痛い」「お腹が痛い」「下痢をしている」「足が2本とも折れている」「精神が完全に崩壊している」などとあえて言う必要はないと思います。
Just getting by.(なんとかやっとります)みたいな表現とかは、使えると思いますので、ぜひ、試してみてくださいね。
結局のところ、会話は言葉だけじゃないので…
ノンバーバル・コミュニケーションと言われる、言外のコミュニケーションです。ジェスチャーとか表情とかがとても大事になってきます。伝えようとする意思がちゃんと伝われば会話は円滑に進みます。喋ってみると、意外に文法がわからなくても、問題なくコミュニケーションを取って誰とでも仲良くなっていける人もいます。まずは、笑顔で大きな声ではっきりと返すといいですよ。