英検準1級に一発合格するために②

英検準1級、合格のカギは単語と英作文

 まずは単語をパス単を使って覚えるのが大事。最初にやるべきは単語暗記です。効率よく学ぶためには、やることを絞りましょう。

 おすすめは、定番の旺文社が出している「パス単」です。「パス単」以外に「文単」というのもあります。なぜそれらを使うかというと、英検を受けるなら英検用の単語帳(しかも級別に分かれている)を使った方が効率がいいからです。

 「文単」は読み物としても面白く、CD付きでリスニングやオーバーラッピング、シャドウイングにも使えます。しかし単語の網羅性から見て単語暗記を目的とするなら「パス単」を使った方が効率的だと思います。

 単語帳には好みがあるので、こういった長文型の単語帳「速読英単語」のようなもので単語を暗記するのが絶対にいいとやたら勧めてくる先生方もいらっしゃると思います。しかし、私はこの長文型単語帳はかなり「人を選ぶ」と思っています。特に、単語を覚えるのが苦手、暗記が苦手、続けられないという人にはお勧めしません。スポーツのように繰り返して反射的に出すという訓練には向かないからです。結局、だらだら読んでしまい、中途半端にやって時間を無駄にする可能性があります。しかし、準1級を受けるレベルの人は単語が覚えられない、英語の学習が苦痛という人がほとんどいないと思いますので、好みで選ばれればOKです。

 「パス単」は、読解に自信があれば2/3ぐらい覚えていると合格点には達すると思います。しかし、1/3以下ぐらいの単語レベルで受けると筆記で足を引っ張る可能性が高いです。初めは、単語のベースを固めて英作文なりリスニングに入った方がいいと思います。

 実際、私は準1級の単語ならほとんど覚えた状態で受験したのですけど、同じ時期に受験した生徒さんの話では2/3ぐらい覚えて受験していたようでした。それでも筆記は8割以上取れたと言っていましたので目安にはなると思います。

 イディオムはあえて覚えず捨てました。イディオムは日頃覚えている程度で十分です。イディオムは問題数に対し、覚える量が多いため、ここでイディオムをちまちま覚えるよりはもっと点数が稼げるところできちんと取ることが重要だと思います。とはいえ、イディオムも間違えることなく、語彙問題はパーフェクトでしたよ。まあ、ラッキーだったとも言えますが。リスニングを甘くみていたので、ヒヤッとしましたけど。

 単語をある程度覚えたら、かなり長文の方は読めるようになるのではないかと思います。そこで、合否を分けるのは英作文になると思います。学校にもよりますが、ライティングを日頃から学習する機会があまりなければ対策をしておく必要があります。昨日、ジャパンタイムズの『完全制覇』をお勧めしていたのは、独学である程度英作文の構成からよく使う表現を学習することが可能だからです。このテキストは、最後の章に実践問題が載っていて、実際に自分が書いてみて模範解答と照らし合わせることで少なくともどれぐらいの量をどのような構成で書いていくか、どのようにつないでいくかなどが解ります。肯定的意見と否定的意見の両方がありますから、自分は肯定的意見しか浮かばなかったという人でも否定的意見を読んでみると違った切り口や発想を学ぶことができます。

 では、英作文の構成はどのようにすればいいのか、明日詳しく書いていきたいと思います。ほんじゃ、今日はこの辺で。

 

 

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