イディオムと構文はどうやって学ぶ?

イディオムは英語がセンターのみならそこまでやる必要はない

 当然、イディオムも学習すべきです。しかし、単語もかなりあやしいならイディオムは捨ててもとりあえずセンターで大コケすることはないでしょう。特に、「スクランブル」や「ネクストステージ」等の問題集にはイディオムも入っています。1冊こなせば、特別に英熟語帳を買う必要はありません。難関大学を目指す生徒で、まだ時間的に余裕があるなら熟語帳を購入するのもいいかも知れません。しかし、熟語帳を買わなくても難関大学に合格した人はかなりいます。覚えなかったのではなく、手持ちの問題集に載っているものを覚えたらそれで十分だったということです。「ネクストステージ」等の問題集でどの程度収録されている語数が「熟語帳」と被っているのかを調べたことがないので、いずれ調べてみてみなさんにご報告しようと思います。「熟語帳」のレイアウトも好みがありますので、一番覚えられそうなものを手に取ってから購入してください。それから、熟語や慣用表現はでてきたときにその都度覚えるようにしたほうがいいです。何が熟語を覚えにくくしているかというと、「似た表現がたくさんある」ということが挙げられます。問題集形式になっていると似た表現の中から四択で選ぶものなどもあるので、チェックするには問題集で確認しながら覚えるのもいいと思います。例えば、

keep up with ~ 「~に遅れずについていく」

catch up with~ 「~に追いつく」

come up with~ 「~を思いつく」

put up with~  「~を我慢する」

はよく似ていますが、まず上の二つは離れて歩いている人の間隔を「キープしている」イメージと「キャッチして(捉えて)いる」イメージを頭の中に浮かべるといいと思います。間隔をキープできるということは遅れずについていっているイメージです。それから、前の人を捉えてしまったイメージは、追いついたイメージですね。「カムアップ」は何か名案が「浮かび上がってくる」イメージなので「思いつく」の意味です。「プットアップ」は、イメージしにくいですよね。そこで、オンラインの語源辞典https://www.etymonline.com のput の項目によると、ポケットにしまい込むというところから「感情をポケットにしまい込む」イメージで「我慢する」というイディオムになっているように書かれています。語源から覚えると忘れないですね。ただ腕力で覚えるのは難しく、忘れてしまいがちなので、工夫してイメージしながら覚えましょう。そうは言っても、なかなかそんな時間は取れないと思います。しかし、与えられた時間を有効に使ってなんとか覚えてくださいませ。覚えるプロセスは、この際どうでもいい。とにかく覚えた者勝ちです。←結局そうなる


スクランブル英文法・語法 4th Edition


Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服

構文のお勧めテキスト

 構文は、文法ですでに学んだよく使う表現の類をまとめたものなのですけど、これはよく使う表現でなおかつ読みにくいパターンのものです。よく、長文中で下線部和訳になっている難解な文章に含まれていたりします。短いものを集めた構文集を学校から配られたり、これも「ネクストステージ」のような問題集にまとめた項目がありますが、実践的に、和訳の訓練をするなら、「入門英文解釈の技術70」「基礎英文解釈の技術100」「英文解釈の技術100」「ポレポレ英文読解プロセス50」「英文読解の透視図」などがあります。昔からある「英文解釈教室」のシリーズもありますが、後発のものがとっつきやすいので、レベルにあったものをやってみてください。この中では「基礎英文解釈の技術100」と「ポレポレ」が標準より少しレベル高めで解きやすくお勧めです。構文の和訳は、精読の訓練になります。これらのテキストをきちんとやっておくと、記述に強くなるはずです。何がいいかって、これらをやると難解な和訳も楽しくなってくることです。難しすぎると感じたら、単語と文法をもう一度見直してレベルにあったものを解いていくといいですよ。おすすめです。


入門英文解釈の技術70 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)


基礎英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)


英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)


ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式


英文読解の透視図

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