夏休みは洋書に挑戦してみよう

なるべく薄くて面白いものを!

 本日は、夏休みということもあって、洋書の児童書を読むことをおすすめしてみようと思います。

 まずは児童書の夏休みあるある。たいてい、洋書で夏休みネタの児童書といえば、内向的でひょろひょろした軟弱で臆病なのび太くんが主人公になっています。多くのパターンとして、男の子は気がのらないにもかかわらず、親に連れていかれるとか無理矢理キャンプとかに参加させられる流れになるのです。そして、事件は起こります。いえ、大した事件じゃないんですけども。そこで第一の殺人などは起きません。謎も解きません。プチ遭難レベルのちょっとした事件が起こってそれを少年は克服する、と。そして、その経験を通して少年は大人になっていく。めでたし、めでたし。そういうのは日本の夏休みの児童書ではあまりないような気がしますね。日本ののび太は夏休みも通常運転でしょうかね。

 速読速聴をする必要はまったくないと思いますし、辞書なしである程度読めるレベルのものを読むのがいいと思います。まずは、数時間で読めるような本から。何日にもまたがって読んでしまうと確実に挫折すると思います。すぐ読める本はもったいないと思われるかもしれませんが、数人で一冊ずつを貸し借りしたらいいですよ。それに、今は僕らのAmazonが1円から中古を販売しているじゃないですか(送料はかかりますが)。また、古本を探すもいいと思います。なるべく挫折のない薄くて易しい本を読み続けるのです。

 私のおすすめは、子供の頃よく読んでいたジャンルの児童書です。昔書店で見かけたoxford bookwormsは、学習者向けで易しい本ではあったのですけど、値段が高すぎます。しかも内容が絶妙な感じの面白くなさ(たまに面白いのもあります)。しかし、まったく子供向けの本を読むのも苦痛ですよね。読めたらヤングアダルトぐらいで。

 子供の頃好んで読んでいたジャンルというのは、「ああ、懐かしいなぁ」って思いながら読めると思います。フィクションが苦手なら、子供向けのサイエンスやヒストリー系の本をおすすめします。でも、ネイティヴ向けは表現が難しいです。ネイティヴ向けのジョークやダジャレが出てきたりして(それをrhyme「押韻」というのですけど)どこで笑っていいのかわからない状態に陥るかもしれません。この「韻を踏む」というのは、慣れないといけないです。ロアルドダールも、ハリーポッターも、詩のようなものが出てきますよね。韻を踏んでましたよね。あれです。

 まとまった休みに、無理せず少しずつ。女子生徒向けなら、ジャクリーン・ウィルソンの本なんかが、とても読みやすくて丁度いい長さだと思います。男の子向けは、やはりロアルド・ダールとかデヴィッド・ウォリアムスなんかがいいかなと思います。ちょっとだけ中高生には難しいです。このデヴィッド・ウォリアムスさんはイギリスの有名なコメディアンでもあるんですよ。日本でも有名なダレン・シャンも1巻が面白いしわかりやすいです。

 読書の夏!洋書の夏!

 

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