英検準1級の英作文

書き方はパターンが決まっている

 

 英検準1級の英作文は構成がパターン化されていて、同じように書いていくと文字数も時間もだいたいちょうどいいぐらいになります。トピックは教育、社会、環境、科学技術などから出題され、序論・本論・結論の3部構成で書いていきます。質問の内容は「◯◯は将来××になるか」「◯◯は××すべきか」のように、肯定的意見と否定的意見のどちらかを求められるパターンです。ですから、序論で自分は肯定的な意見をもっているのか、否定側意見なのかを述べます。次に、本論では2つ例を挙げて自分がなぜそう思うのか、具体的根拠を示します。そして、結論でまとめます。

 例えば、「携帯電話は学校で使用してはいけない」というトピックに対し、序論で「私は携帯電話は学校で使用すべきでないと思います」とか「使用は許されるべき」とかを最初に言います。「なぜなら、それは◯◯だからです」のように、抽象的な理由を述べ、次に「それには2つ理由があります」のような形で本論に続けます。抽象的な理由というのは、「携帯電話を学校で使用してもいい」という意見だとすると「携帯電話を学校で使用してはいけないというのは、◯◯で△△なので、もはや時代遅れな考え方だからです」のような答え方にすると次に続けやすいです。「◯◯」と「△△」というのを本論で「こういうところが時代遅れな考え方なのだ」ということを説明すればいいからですね。

 そして、本論で「第一に…」「第二に…」と具体的な理由を書いていきます。「第一に…」と理由を書いた後に、その具体例を挙げて「このことは、◯◯につながります」とかそれをすることによってこのようなメリットがあるからですよということを書きます。2文、3文書いて「第二に…」と、同じような具体例を挙げて結論に持っていきます。

 結論は、「上述のように…」「結論として…」のようにして締めくくればOK。このような構成で書くとちょうどいい量になります。

 文法的なミスをなくして、論理的に書くようにすれば大きく減点されることはないと思います。2級よりも文章が長くなっていますので、書き慣れていないとかなりミスが出やすいパートとなっていますので、決まり文句を覚えておくのは時間短縮になります。

 

 あくまでも、ここでは肯定、否定意見の優劣が求められるのではなく、論理的な説得力が求められていますから、どちらを選んだからよいということではありません。普段からシンプルに論理的に物事を説明できるように訓練しておくとよいと思います。言い換え表現をたくさん知っておくと書きやすいです。日頃使っている日本語を英語にそのまま訳すと、堅くて難しい表現になってあとが続かなくなるかも知れません。できるだけ易しい言葉に直して素速く書ける能力は必要です。そして、抽象から具体に文章を流していくのが重要です。

 

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