【中3生対象】「英語はどこから手をつけたらいいですか?」という質問に回答します

 今日は、「どこから手をつけたらいいのかわからない人」向けの記事を書いていきます。

 塾に行くのも一つの選択肢ですが、「英語だけわからない」「塾に行っても続かない」など、いろんな理由で現在塾に通っていない生徒さんがいらっしゃると思います。今から「塾に行かなくてもこのやり方をまず試してみて!」ということを書きます。それで結果が出れば塾に行かなくてもいいし、やはり塾に行く必要があると思われたら塾に通ってみられるのがいいと思います。ここでご紹介する方法は、次の3つです。

1. 教科書の単語をすべて覚える

2. 不規則動詞の活用を覚える

3. 教科書の文法を学習して和訳を確認→音読(できればオーバーラッピング)

 でも、このサイトに、しかもこの記事にたどり着いたということはそのどれもが続かなかったからではないかと思います。特に、1番目の単語暗記でつまずいているのではないでしょうか。では、無理なくたくさん単語を覚えることは本当にできるのでしょうか。

 教科書の単語を覚えるには

1. 発音を確認する

2. 実際に発音する

3. 書いて綴りを確認する(高校生は書かなくてもいいということにしています)

という手順で学習することを推奨しています。

必ず音は確認しましょう。発音記号が読めなくても音声は確認できますから、教科書の音声を使いましょう。そして実際に発音してみましょう。そこまでは、音声さえあればすぐにできますね。現在はNEW HORIZONBLUE SKYなどの教科書の音声がパソコンやスマホなどで簡単に確認できるようになりました(羨ましい。その世代ではない私は軽く嫉妬しています)。

 でも、そのやり方はやってみたけど効果がなかったという人はどうしたらいいのでしょうか。効果がなかった理由は、続けられなかったからでしょうか。続かなかった人は、もう少し掘り下げて考えてみてください。3日も続けたのに、1ヶ月も続けたのに、2ヶ月も続けたのに、まったく効果がなかったのだとします。例えば、3日どれくらいの量を声に出して発音したか、どれくらい書いたか、思い出してみましょう。おそらく、やったつもりが殆ど発音していない、ほとんど書いていない状態なのではないでしょうか。アルファベットを書くのに時間がかかる人は、単語を書くのに時間がかかります。少し時間をかけて学習する必要があります。3日、1ヶ月続けても効果がなかった人はそれ以上続けないと効果がでないのかもしれませんね。量が不足しているのではないでしょうか。よく言われることですが、英語学習でやることは、スポーツに似ています。単語暗記は、素振りやドリブルのような基礎練習に似ています。退屈だし、わりと大変です。素振りとかランニングとかドリブルとかの方がもっと大変だと思いますか?そうですか?それなら単語暗記はできますよね。楽勝じゃないですか!じゃ、今すぐやりましょう。

 また、「書かなくてもいい」「書いたら時間のロス」「目にする回数が多くなれば覚えられる」という言葉を鵜呑み(うのみ)にしていませんか?確かに高校に入ると覚える量が増えるからいちいち書かないで覚えた方が効率的だと思います。中学で覚えた基本単語と形が似ているものが多く、ぱっと見ただけで「音がわかる」など、書かなくても覚える基礎が出来ていると書く必要はなくなります。しかし、中学単語は書いてください。書いた方が覚えやすいと思います。書かなくても最初から覚えられる人はラッキーだと思いますよ。そういう人は書かないと覚えられない人より時間が短縮できるので、音声を聴いて見て発音してガンガン覚えていきましょう。意味も必ず覚えてくださいね。それでも、つまらないし飽きてしまう人は、不規則動詞から覚えていくとよいでしょう。当塾では、単語が覚えられない生徒さんには、不規則動詞から覚えていくように指導しています。

 不規則動詞の活用は、高校で学習するものまで一気に覚えるといいよ!

 不規則動詞は、原形ー過去形ー過去分詞の3つを一気に覚えます。単語の意味がわからない場合は、意味も一緒に覚えますが、ひとまず活用だけ、例えば、

CUT – CUT – CUT, PUT – PUT- PUT, HIT – HIT – HITのように、覚えます。

よくある誤りでTHINKの過去形をTHANKと覚えちゃう人がいるんですね。これは、

THINK – THOUGHT – THOUGHTと音で覚えるとTHANKにはならないです。

つ覚えると語呂がいいので、覚えられない人でも覚えられるようになるのではないかな。1ヶ月やっても覚えられない人は多いです。もともと「まったく覚えられない」とか言っている時点で「自分はすぐに覚えられる人間ではない」ということを悟りましょう。半年くらい継続すると中学で学習する不規則動詞はほぼ完璧になります。その頃には、他の誰よりも「不規則動詞だけは知っている」状態になっているはずです。不規則動詞を覚えていく間に、単語を覚えることが習慣になれば、単語が覚えられるようになっていくかもしれませんね。

 最後に、教科書に出てくる文法をマスターすることについてです

 教科書の文法は、副教材として学校から渡されるWinpass必修テキストなどで十分学習できます。学校で渡された問題集を学習してから市販テキストで確認してもいいですが、学校の副教材だけでも本当は十分なんです。ただし、使い方によるのですが。

 多くの場合、「じっと考えて解いたら正解。正解だから復習の必要はない」と思いがちです。しかし問題はそこからです。考えて解けた問題をすぐに引き出せるようにスピードを上げていくのが英語の基本的な学習方法です。文法問題をたくさん演習して教科書にもどり、教科書を音声にあわせて音読することができれば、とりあえず基礎は大丈夫。

 以前、「初めはローマ字も書けなかったのに、教科書をやりこんで文法問題をたくさん解いたら中学の間に英検2級まで合格した」という生徒さんがいらっしゃいました。彼女も、「単語を覚える時は音を確認してから覚えること」が大事だと言っていましたね。

 「単語帳を覚えても、順番で覚えたら意味ないってお母さんがいっていました」と先日言われましたので、「単語帳をすべて場所で覚えるくらいマスターできているのか」を尋ねました。実際に、単語帳をやりこんで場所で覚えた人もいました。

「覚えにくかったページは、その並び順にすべて引き出せます」だそうです。

 まとめ

 まずは、やってから駄目だったら他の方法を試してみたらいいと思います。なるべく短時間で効率よく暗記できないかと思っている人が多すぎますね。実際、やってみる前にその方法では覚えられないと言ってやらないより、とりあえずやってみるのがいいと思います。効率のいい方法は人によって違いますから、いろいろ試してみて、その失敗からより自分に合った方法を探してみてください。

 でも、覚えられないという人はほとんどの場合、量をこなしていないです。

 質より量ですよ。

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