海外で「你好(ニーハオ)」と声をかけられたら

 外国に行くと外見がよく似た(似てない人もいるけど)極東アジア地域の人々というのは、外国人から見るとみんな同じように見えるのかもしれません。最近では、中国人、韓国人、日本人の見分けがつくという外国人も増えているようではありますが。では、あなたが海外に行ったとき、もし「你好!」って声をかけられたらどう答えますか?

 ① 失敬な!と思いながら「私は日本人です」と英語で答える

 ②「私は、日本人です」と英語で答え、日本、中国の違いを英語で熱く語る

 ③とりあえず「ニーハオ」と答えて流暢な中国語を話す

 ④とりあえず「ニーハオ」と答えて英語で何事もなかったかのように話す

 ⑤「私は日本人だ」と日本語で答えて日本語で悪態をつく

 ⑥何も言い返さない

 この中のどれかでしょうか、それ以外でしょうか。私なら、「ハロー」と返すか「ニーハオ」と返すかあるいは「こんにちは」と返すかはわからないですが、とりあえず相手は挨拶をしているので、挨拶を返すと思います。相手がいい人そうで時間があったら、何か一言「今日は暑いね」とか「調子はどう?」とか、付け加えるかもしれません。

 なぜこんなことをここで問いかけたかというと、中国人と間違われることはよくあることで、それを嫌がる人が多かったなぁと思ったからです。中国人の方は、なぜ日本人は中国人と間違われるのを嫌うのか、失礼な!と思われるんじゃないかと思いますが、理由は単純に「中国人は素晴らしい人も多いですが、ひどい人はとことん酷い。その人口規模からいって、酷い人を目にする確率がまだまだ高い」ということに尽きると思います。しかし、酷い人は案外西洋人に多いので、中国人に対してそのような感情を抱くというのは、やはり外見が似ているがゆえにというところは大きいのかもしれませんね。

相手は馬鹿にして言っている訳ではない

 日本人を見て「你好」と挨拶をしてくる外国人は、外国人を見るととりあえず「ハロー」と言う日本人とあまり変わらないと思います。英語は世界共通語だからと思って英語で話しかける人が大半だと思いますが、じつは英語よりも簡単な日本語で話してくれた方がわかりやすいという外国人もいらっしゃって英語でいきなり話しかけられて「また英語」と思われていることもあるかもしれません。そういうのとほぼ変わらないと思うんですよね。それに、そもそも東洋人があまりいない地域の人っていうのは、日本と中国の差もろくにわからない人がいて、おそらく日本がどこにあるのかもよくわかっていない人が多いのではないでしょうかね。

 

 

韓国人のある友人の場合

 韓国人の友人は、「日本人か中国人に間違われることが多いけど、韓国は人口が少ないからどっちかに間違われるのはしょうがない」と、まったく気にしていない様子でした。日本人の私から見ても、韓国の人と共有する文化は多いですし、我々は非常に似ています。顔は似てないかな。それに、地理的に近いですし、親戚や家族が日本で働いているという人、観光に何度も訪れている人もいるので、とても話が合います。そして、日本人が韓国人と間違われることは、韓国人がよほど多い地区に行かない限り、あまりないと思います。

まとめ

 外国に長期滞在などを考える際に、現地での過ごし方や現地の文化について考える機会は増えると思いますが、意外に見落とされがちなのが、近隣の国から来た人たちのことです。日本にいると近隣の国と揉めているような印象が強くなりがちですが、日本から遠く離れてみると、中国人も韓国人も似たような物を食べて、共通点の多い、たいして変わらない人たちに見えてきます。

 外国で「你好!」と声をかけられた時に、どのように振る舞うか。中国人にも話しかけてきた外国人にも誤解や失礼のない態度をとることは、外国語を学ぶ以上に重要だと思います。

 

 

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